20年以上住んでくれた入居者さんの退去に歴史あり

こちらの不動産は、2008年に購入した全７世帯の小さな一棟ものマンションです。

私がオーナーになる前から住んでいただいた入居者さんですが、当初は仕事をされていたのですが加齢とともに仕事ができなくなり、生活保護を受給することになりました。

ただ、ここで問題だったのは、家賃が生活保護の基準を大きく超えており退去しなくてはいけなくなりました。

入居者さんから相談があり、費用の問題と身体もしんどいしできれば引っ越しをしたくないと。

数千円程度であれば、家賃を下げてそのまま入居してもらえるのですが、1.3万の差がありました。ただ、入居者さんの状況を考えると引っ越しはかなり大変そうだったのと、長く住んでくれていたので、おそらく家賃を下げて生活保護の基準をクリアできれば、なかなか退去はないだろうと。判断し家賃を下げることにしました。

私がオーナーになってから数えても16年間、入居していただきました。

今回の退去理由も、階段のみのマンションで部屋が3階のため、かなり足腰が弱り階段での上り下りがつらくなってきて、部屋での移動もつらいぐらいの状態になったため、近隣の施設への入居が決まりました。

残念ではありますが退去となりました。